明日はどっちかもわからない

音楽や漫画とかの感想を書くためのブログ。最近はもっぱらKAT-TUNにハマっています。

どうか どこかで 元気でいてね

くるりの新作聴いた。

THE PIER (通常盤)

THE PIER (通常盤)

メンバーが変わるたびにいろんな音楽の方向性が変わる。その時やりたかったことが凄くわかりやすいバンドなんだなぁとしみじみ思う。
今のくるりにはファンファンのトランペットの音が必要なんだろう。
発売前に散々変わっている不思議な曲というレヴューがあった「Liberty&Gravity」は音博でもMVを見たりライブで聴いたけど、あの映像ありきで不思議な世界感漂う曲になった気がする。
私の中のくるりの不思議な曲といえば、楽曲の不思議さがある「chili pepper japonês」や

くるり - chili pepper japones - YouTube

世界感やテーマのチョイスの不思議さがある「目玉のおやじ」

くるり / 目玉のおやじ - YouTube

のほうがよっぽど不思議に思うので、Liberty&Gravityに関しては然程不思議には感じなかった。
この曲はどこの国でもないけど、なぜか懐かしくもあり体が勝手に踊ってしまうようなそんな面白い曲だと思った。

また、今回のTHE PIREは海に関して触れている内容が多い気がしている。アルバム名もジャケットも桟橋だし、曲名や歌詞も海にまつわるようなものや海と旅立ちや別れを想像させる曲が多かった。
海は生命の源として考えられているし、今回のアルバムに海が多く出てくるのは命の象徴としてなのかなぁともぼんやり考えた。
There is(always light)は命の別れと旅立ちを歌っている、アルバムを総じての曲じゃないのかと私は思った。
この曲は音博で岸田自身が話していたようにレイハラカミさんと佐久間正英さんに捧げる曲として別れを歌っている。


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ただ別れを惜しむだけではなく、辛くても悲しくても今を生きるものとして前に進んでいく決意。
悲しみも喜びもともにして生きていく。そんな決意と旅立ちの曲だと思った。

岸田自身が鉄っちゃんだからかは分からないが、くるりの曲は旅情に溢れている。
旅行のような日常から非日常への、または人生においての旅。
いろんな旅の場面にものすごくマッチしている。
旅をする際にはぜひともこのアルバムをおともにいいと思う。